FreeBSD(98) 4.2R


FreeBSD(98) 4.2Rについて

  • FreeBSD(98) 4.2Rは、FreeBSD(98)の2000年12月にリリースされた2001年4月時点の最新版です。

FreeBSD(98) 4.2Rのインストール

  • FreeBSD(98)はPC-98用ですが、基本的にはFreeBSD 4.2Rのインストール手順と変わりません。 以下の記述で、(★)印は、FreeBSD 4.2Rとの差異の部分を示します。
  • ★FreeBSD(98) 4.2Rのインストールに当たって、Cバスに実装されているモデムカードを外します。これを外さないと、ブートフロッピーによるブート時に固まってしまいました。詳細は、MLの以下のスレッドを参照して下さい。
  • ★FreeBSD PRESS No.3(毎日コミュニケーションズ2001年3月号)の付録CD-ROMを使ってインストールしました。
  • ★まず、以下のブートフロッピー2枚を用意します。このブートフロッピーは、「tools/dostools」ディレクトリの中の「rawrite.exe」と言うMS-DOSのツールを使って作成します。
    ・kern144.flp
    ・mfsroot.flp
  • ★ブートフロッピー2枚を使ってインストーラを起動します。最初に「kern144.flp」をFDドライブに入れて起動します。しばらくすると、MFSroootフロッピーを挿入してくれとのメッセージが表示されるので、「mfsroot.flp」のフロッピーを挿入します。読みこみが終わると、「Kernel Configuration Menu」が表示されます。「Start kernel configuration in full-screen visual mode」を選択します。
  • ★デバイスドライバーの削除/変更画面が表示されます。「Storage」で、以下を削除します。
    ・ADaptec SCSI and Compatible sound cards
    ・PC-9801-55 SCSI Interface
    また、「Network」で以下を変更、削除します。LANカード(ELECOM LANEED LD-98PT)に関する「ed4」設定については、下記MLのスレッドを参照して下さい。
    ・ed4で、IRQを「5」−>「10」に変更します。
    ・ed4以外を全て削除します。
  • 「LocalizationMenu」が表示されるので、「Japanese」を選択します。
  • 「メインメニュー」では、「Standard:標準インストールを開始する(推奨)」を選択します。
  • ★インストールするドライブを選択します。ここでは、SCSIに接続されているドライブのda1を選択します。
  • ★HD起動メニューの選択画面が表示されます。ここでは「無視」を選択します。
  • ★インストールするドライブを選択します。ここでは、SCSIに接続されているドライブのda1を選択します。
     [ ]da0
     [X]da1
    
  • ★ディスクラベルエディタで、先ほど確保した領域を分割します。ここでは、「swap」と「/」の2つに分割します。
      区画  マウント位置  容量
     da1s1a   /             4308MB
     da1s1b   swap           128MB
    
  • 配布ファイルの選択画面になります。ここでは、「X-Kern-Developer:全バイナリ、文書、カーネルのみのソース、X Window Systemを含む」を選択しました。
  • portsコレクションのインストールの選択 −>「Yes」
  • ★XFree86配布ファイルの選択 −>「サーバ」−>「PC98」
    ・「9480」と「9EGC」の選択を解除
    ・「9TGU」を選択
  • インストールメディアの選択 −>「CDROM」
  • この後、インストールが実行され、しばらくすると「おめでとうございます!」のメッセージが表示されインストールは終了します。

インストール後の設定

  • ネットワークデバイスの設定 −>「Yes」
  • ★ネットワークインターフェースの選択 −>「ed4」(実際に使用しているカードに合わせます)
  • IPv6 −>「No」
  • DHCP −>「No」
  • 「NetworkConfiguration」画面で、IPアドレス等を設定します。
      ホスト名    :hiroshi.home★
     ドメイン名   :home
     IPv4ゲートウェイ:192.168.0.1
     ネームサーバ  :192.168.0.1
     IPv4アドレス  :192.168.0.2★
     ネットマスク  :255.255.255.0
    
  • 末端のホストかどうかの選択 −>「Yes」
  • 通常ユーザのみのFTPアクセス −>「Yes」
  • NFSサーバにするかどうかの選択 −>「No」
  • NFSクライアントにするかどうかの選択 −>「Yes」
  • セキュリティレベルの選択 −>「No」(mediumに設定)
  • コンソールのカスタマイズ −>「Yes」−>「終了」★
  • タイムゾーンの設定 −>「Yes」
  • CMOSクロックがUTCかどうかの選択 −>「No」
  • Linuxバイナリ互換機能の選択 −>「Yes」
  • USB以外のマウスの使用 −>「Yes」
  • マウスデーモンの有効化 −>「Enable」(但し日本語インストーラではマウスカーソルは見えない)、「Flags」(3ボタンエミュレート「-3」を設定)
  • Xサーバの設定 −>「No」(日本語インストーラでは設定できない)
  • パッケージコレクションの一覧 −>「No」
  • アカウントの追加 −>「Yes」
  • ユーザ・グループの管理 −>「User」(ユーザをシステムに追加する)
  • 「User and Group Management-Add a new user」画面で、ログインID等を設定します。
      ログインID    :hnakamur
     UID        :1000(デフォルト)
     グループ     :0(suでrootになれるようにする)
     パスワード    :*******
     フルネーム    :Hiroshi Nakamura
     ホームディレクトリ:/home/hnakamur(デフォルト)
     ログインシェル  :/bin/csh(デフォルトは/bin/sh)
    
  • rootパスワードの設定 −>2回入力
  • 総合メニューに移動するか −>「No」
  • メインメニュー −>「X導入終了」
  • 以上で、インストールを終了します。

その他の設定

  • 立ち上げ時に、sendmail起動でしばらく固まる現象が出たので、「/etc/rc.conf」の中の以下の行を変更しました。
    sendmail_enable ="YES"  -->  "NO" に変更
  • /etc/rc.confは、以下の様に設定しています。
    【/etc/rc.conf】
    
    # -- sysinstall generated deltas -- #
    # Enable network daemons for user convenience.
    # This file now contains just the overrides from /etc/defaults/rc.conf
    # please make all changes to this file.
    defaultrouter="192.168.0.1"
    hostname="hiroshi.home"
    ifconfig_ed4="inet 192.168.0.2  netmask 255.255.255.0"
    inetd_enable="YES"
    linux_enable="YES"
    moused_enable="YES"
    moused_flags="-3"
    moused_port="/dev/mse0"
    nfs_client_enable="YES"
    nfs_reserved_port_only="YES"
    nfs_server_enable="YES"
    portmap_enable="YES"
    sendmail_enable="NO"
    sshd_enable="YES"
    


  • /etc/fstabは、以下の様に設定しています。CD-ROMとFDのマウントポイントはLinuxのそれと合わせています。尚、CDROMは内臓のATAPI接続のものが調子悪いので、SCSI接続のCDROMを使用しています。内臓のATAPI接続のCDROMの場合は、/dev/wcd0cとなります。
    【/etc/fstab】
    # Device                Mountpoint      FStype  Options         Dump    Pass#
    /dev/da1s1b             none            swap    sw              0       0
    /dev/da1s1a             /               ufs     rw              1       1
    /dev/cd0c               /mnt/cdrom      cd9660  ro,noauto       0       0 <--SCSIのCDROM
    proc                    /proc           procfs  rw              0       0
    #/dev/da2s1             /dosold         msdos   rw              0       0
    /dev/fd0.1440           /mnt/floppy     msdos   rw,noauto       0       0
    


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