PPxP


PPxPについて

  • PPxPはモデムやTA経由でダイヤルアップする場合に必要になるPPPプログラムです。
  • 私の場合、ダイアルアップルータで接続しているので、通常はPPxPを使う必要は無いのですが、NAT環境では使えなIPv6トンネル接続の動作確認等で使用しています。


PPxPのインストール



PPxP(qdial)の使い方

  • PPxPは、コンソールベースの「ppxp」と、GUIベースの「qdial」があります。ここではGUIベースの「qdial」について説明します。
  • 以下の様に起動します。

    %qdial &
    

    qdial画面

  • デバイス名は、COM1ポートを使う場合は「/dev/cuaa0」を選択します。必要な項目を設定したら、最後に「接続」ボタンをクリックすると、ダイヤルアップが行われます。

  • 「保存」ボタンをクリックすると、設定を保存する事ができます。但し残念ながらqdialにはそれを読み出す機能がありませんので、参考情報として使用するか、次に説明するppxpコマンドから読み込みます。


PPxP(ppxp)の使い方

  • 次に、コンソールベースの「ppxp」について説明します。
  • 以下の様に起動します。

    %ppxp
    PPxP version 0.99120923
    interface: tun0
    ppxp> qdial
    

    qdial設定画面

  • 必要な項目を設定したら、「Dial」を選択すればそのままダイヤルアップが行われますが、ここではまず「Save..」を選択して、設定を保存します。

  • 以降は、今保存した設定ファイルを使って、「ppxp」コマンドでダイアルアップする事ができます。例えば、「biglobe」と言う名前で保存した場合は、以下の様になります。

    %ppxp biglobe -C connect     <--接続
    %ppxp biglobe -C disconnect  <--切断
    


PPxPの設定ファイルについて

  • 上記で説明した「ppxp」または「qdial」のいずれのコマンドの場合も、設定を保存すると、「~/.ppxp/conf/」ディレクトリに、指定した名前で保存されます。私の場合は、「biglobe」と言う名前で保存しました。

    【~/.ppxp/conf/biglobe】
    source qdial
    set MODE active
    set AUTH.PASSWD biglobe
    set LOG.FILE biglobe.log
    set LINE /dev/cuaa0
    set SERIAL.MODEM /generic
    set DIAL.LIST 0297-70-1482
    set DIAL.TYPE Tone
    set AUTH.PROTO PAP CHAP/MD5 CHAP/MS
    set IP.VJ no
    set IP.RESOLV yes
    set IP.DNS 133.205.96.130 133.205.64.129
    


動作状況の確認

  • PPxPダイアルアップした場合の接続状況はログファイルを見ると判ります。

    PPxP接続ログ例

  • PPxPでダイアルアップした場合のネットワークの状態をifconfigで確認します。トンネルデバイスtun0にIPアドレスが割り当てられている事が判ります。

    %ppxp biglobe -C connect     <--接続
    %ifconfig
    ed0: flags=8843 mtu 1500
            inet 192.168.0.4 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.0.255
            inet6 fe80::290:ccff:fea4:3a49%ed0 prefixlen 64 scopeid 0x1 
            ether 00:90:cc:a4:3a:49 
    lp0: flags=8810 mtu 1500
    faith0: flags=8000 mtu 1500
    gif0: flags=8010 mtu 1280
    gif1: flags=8010 mtu 1280
    gif2: flags=8010 mtu 1280
    gif3: flags=8010 mtu 1280
    lo0: flags=8049 mtu 16384
            inet6 fe80::1%lo0 prefixlen 64 scopeid 0x8 
            inet6 ::1 prefixlen 128 
            inet 127.0.0.1 netmask 0xff000000 
    ppp0: flags=8010 mtu 1500
    sl0: flags=c010 mtu 552
    tun0: flags=8051 mtu 1500
            inet 133.205.228.120 --> 133.205.228.249 netmask 0xffff0000   <--IPアドレス
            inet6 fe80::290:ccff:fea4:3a49%tun0 --> :: prefixlen 64 scopeid 0xb 
            Opened by PID 342
    %ppxp biglobe -C disconnect  <--切断
    %ifconfig
    ed0: flags=8843 mtu 1500
            inet 192.168.0.4 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.0.255
            inet6 fe80::290:ccff:fea4:3a49%ed0 prefixlen 64 scopeid 0x1 
            ether 00:90:cc:a4:3a:49 
    lp0: flags=8810 mtu 1500
    faith0: flags=8000 mtu 1500
    gif0: flags=8010 mtu 1280
    gif1: flags=8010 mtu 1280
    gif2: flags=8010 mtu 1280
    gif3: flags=8010 mtu 1280
    lo0: flags=8049 mtu 16384
            inet6 fe80::1%lo0 prefixlen 64 scopeid 0x8 
            inet6 ::1 prefixlen 128 
            inet 127.0.0.1 netmask 0xff000000 
    ppp0: flags=8010 mtu 1500
    sl0: flags=c010 mtu 552
    tun0: flags=8050 mtu 1500
            inet6 fe80::290:ccff:fea4:3a49%tun0 --> :: prefixlen 64 scopeid 0xb 
            Opened by PID 342
    


トップへもどる


Copyright (c) 2001 Hiroshi Nakamura. All rights reserved.