FXTVによるTV表示

FXTVについて



ハードウエアとデバイスドライバの組込み

  • TV表示やビデオキャプチャを行うためには、TVチューナとビデオキャプチャ機能を持つカードが必要です。FreeBSD上では、Conexant社のビデオキャプチャチップセット「Bt8x8」が搭載されたビデオキャプチャカードならばOKです。私の場合、IOデータのTVチューナー&MPEG-1/2ビデオキャプチャボードGV-BCTV4/PCIを使用しています。

  • FreeBSD用のデバイスドライバとして、FreeBSD BT848 / BT878 Driverが開発されています。実際には、デバイス「bktr」の組込みが必要で、そのためには、カーネルの再構築が必要です。デバイス「bktr」の組込みについては、以下の説明を参照して下さい。

    ・カーネル再構築


FXTVのインストール

  • FXTVは、パッケージになっているので、例えば「stand/sysinstall」を使ってインストールします。
  • UNIX USER2001年7月号の付録CD-ROMを使うと、「FXTV Ver1.03」がインストールできます。


Xのリソースファイルの設定

  • FXTV用のXのリソースファイルが「/usr/X11R6/lib/X11/app-defaults/Fxtv」にあります。これを日本の放送に合わせるために、一部修正します。修正後のリソースファイルはこちらです。

    【/usr/X11R6/lib/X11/app-defaults/Fxtv修正部分】
    
Fxtv*inputFormat:       ntscj  <--ntscから変更

Fxtv*defaultAudioInput: tuner  <--コメントを外す

Fxtv*defaultChannel:	4      <--デフォルトチャンネルを3から変更

Fxtv*antennaStationList: NHK-G(1) NHK-E(3) NTV(4) TBS(6) Fuji(8) Asahi(10) TV-Tokyo(12)
                                    <--日本の放送局に合わせて変更

Fxtv*antennaFreqSet:     jpnbcst  <--nabcstから変更


bktrドライバの設定

  • 最初に、bktrドライバにハードウエアのカード種別を設定する必要があり、「sysctl」コマンドで「9」(IOデータGV-VCP/PCI)を指定します。次に、チューナ種別を「12」(ALPS_TSCH5)に設定します。最後に、「fxtv」コマンドでFXTVが正しく起動できる事を確認します。

    # sysctl -w hw.bt848.card=9    <--カード種別を設定(CARD_IO_GV)
hw.bt848.card: -1 -> 9

# sysctl -w hw.bt848.tuner=12  <--チューナ種別を設定(ALPS_TSCH5)
hw.bt848.tuner: -1 -> 12

# sysctl -a | grep bt848       <--設定状況を確認
hw.bt848.card: 9
hw.bt848.tuner: 12
hw.bt848.reverse_mute: -1
hw.bt848.format: -1
hw.bt848.slow_msp_audio: -1

# fxtv

  • 上記の「sysctl」コマンドで設定するカード種別とチューナ種別については、「/usr/src/sys/dev/bktr/」ディレクトリの中の以下のファイルにそれぞれ記述されています。

    ・bktr_card.h
    ・bktr_tuner.h

  • また、「sysctl」コマンドによる設定を、以下の様なシェルスクリプトとして作成し、マシン起動時に実行する様にします。作成したシェルスクリプトには、実行属性を付ける必要があります。

    【/usr/local/etc/rc.d/fxtv.sh】
    #2001.7.29 Fxtv
sysctl -w hw.bt848.card=9
sysctl -w hw.bt848.tuner=12



FXTVの使い方

  • 「fxtv」コマンドで起動します。

    # fxtv

  • FXTV画面のボタンやメニューから静止画キャプチャやビデオキャプチャが可能です。また、画面上で左クリックをすると、画面の大きさが大／小を切り替える事ができます。詳細は、「fxtv -help」でヘルプを参照して下さい。

    ・fxtvヘルプ


問題点

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