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2006年11月18日
台湾人の英語名[ 台湾 ]
台湾で仕事をして、最初に日本と違うなと思ったのが、台湾人には英語名があり通常はその英語名で呼び合う事でした。我々日本人からは、例えば、「Tonyさん」とか「Jackyさん」と呼びます。名刺にも、通常は表面は中国語名が書かれていますが、裏面は英語表記で英語名を含めて書かれています。この様な英語名の使われ方については、台湾に限らず、香港や中国でも同様の様です。
私の好きな台湾の歌手の「テレサ・テン」は、中国語名は「鄧麗君」ですが、英語名がテレサ「Teresa」で、テン(Teng)は本名の姓「鄧」の中国語音を英語表記したものです。また、同じく日本でも有名な香港の俳優「ジャッキー・チェン」も、本名は、「陳港生」で、英語名が「Jackie」で、チェン(Chan)は、本名の姓の「陳」の中国語音を英語表記したものです。
この英語名は、あくまでもニックネームの様なもので、戸籍などに登録される訳では無いので、自分で好きな名前を勝手に付けている様です。台湾の同僚や友人から聞いたところでは、親が付けたり、学校の先生が付けたりしているケースもある様です。
名前は英語ですが、外見はもちろん台湾人ですから、最初に会う人に対して、この人が「XXXさん」?と名前から受けるイメージと違った印象とのギャップにちょっと戸惑う事もありました。
ところで、台湾や香港、中国などでなぜこの様な英語名が使われるのでしょうか?ちょっと調べてみたところ、過去の歴史的にビジネスでは英語を使う機会が多かったため、発音の難しい中国語名では無く、ニックネームの様に英語名を使ったところから始まっている様です。
返還前の香港で会社勤めをしていた人たちは(官と民ともに)上司がイギリス人というシチュエーションが多く、ビジネスシーンでの公用語は英語でした。ほとんどのイギリス人は香港語を理解しませんので、彼らの名前を覚えるのは至難の技。それでスムースな会話のためにニックネームのように英語名を名乗るようになりました。
投稿者 hnakamur : 2006年11月18日 17:10 : [ 編集 ]