私がBIGLOBEに作っていたホームページのURLは、「http://www2h.biglobe.ne.jp/~hnakamur/xxxxxx」の様にユーザディレクトリを示す「~hnakamur」には「~(チルダ)」が付いています。しかし、昨日の記事にも少し触れましたが、ネット検索の結果にリンクされるURLは検索エンジンによっては、「~」無しで「http://www2h.biglobe.ne.jp/hnakamur/xxxxxx」となっている事が判りました。調べた限りでは、Bingは有りで、Googleは無しでした。ちなみに、BIGLOBEのサイトは、「~」有りでも無しでも正常にアクセスできます。そもそも、「~(チルダ)」って何?と思って調べてみると、今となっては過去の産物と言ってもよさそうな気がします。
最近、URLの「/~」を見なくなったのはなぜ?(日経NETWORK 2013.11.08) かつて個人のホームページのURLといえば、「http://www.example.net/~user/」のように、「プロバイダーのドメイン名」の後ろに「/~ユーザー名/」を並べたものが一般的でした。「~」はチルダと読みます。ところが最近は、~が入っているURLはほとんど見かけません。これはニーズの変化と技術の高度化によるものです。
URLの~は、Webサーバー内のユーザー領域を示します。これは、UNIX(ユニックス)で使われる一般的な書式です。例えばWebサーバー内のhomeディレクトリーの下にuserAというユーザー領域があり、ここにindex.htmlというWebページのデータが置いてあるとします。この場合、サーバー上のデータのパスは「/home/userA/index.html」ですが、~を使うことで/homeを省略し「~userA/index.html」と表記できます。
インターネット普及期の90年代後半、プロバイダーはインターネット接続に加えて、個人用ホームページ開設サービスの提供を始めました。このとき、プロバイダーのドメイン名の下にユーザー領域があることを示す~が使われたのです。しかし数年後に個人向けドメイン取得サービスが始まると、独自ドメインのニーズが高まり、結果的に~を使わなくなっていきました。これがニーズの変化による側面です。
一方で最近のブログや共用レンタルサーバーサービスでは、「userA.example.net」のように、ユーザー名をサブドメインに割り当てたURLが多くなっています。このようなURLは、Webサーバーソフト「Apache(アパッチ)」の機能の一つである「バーチャルドメイン」(バーチャルホスト)を利用しています。バーチャルドメインは、1台のサーバーで複数の仮想的なWebサーバーを立てる機能のこと。Apacheのバージョンアップに加え、WebブラウザーのHTTP1.1対応によって利用できるようになりました。つまり技術の高度化によって~を使わなくなったのです。
【2020年5月11日追記】
Bingの検索結果について、さらに確認したところ、「~」がある場合と、無い場合の両方が含まれている事が判りました。下図は、Bingで私のホームページを検索した結果ですが、上の2つは「~」有りで、3つ目は「~」無しです。